想定顧客を絞ることがビジネス戦略の基本
クラフトビールはお客様を選ぶ
クラフトビールの記事を読んでいました。
国内クラフトビール最大手のヤッホーブルーイングの井出社長の記事です。
今、国内のビール市場は低迷しているそうです。
そんななかクラフトビールは売上を伸ばしているそうです。
特にヤッホーで長年売れているのは
「よなよなエール」
というクラフトビール。
1997年の発売以来、今でも収益の柱だそうです。
ターゲットを絞れば、商品コンセプトも絞れる
この商品は親会社である「星野リゾート」の星野代表が開発したそうです。
(てか、親会社が星野リゾートとは知らなかった!!!)
メインターゲットは、
「知的な変わり者」の40代男性
コンセプトは、
夜、ゆっくりエールビールを飲んで欲しい
味は、
柑橘類を思わせるホップの香り
だそうです。
「知的な変わり者」の40代男性!!
かなり、絞りました。
またヤッホーに「水曜日のネコ」という商品があります。
こちらは、
「東京でバリバリ働いている30歳前後のOL」
にターゲットを絞ったそうです。
万人受けする商品はなくなった
今の時代、誰にでもウケる商品はありません。
ですので、マーケティング的に考えれば、ペルソナを設定して、ニッチなラインで戦略を考えるのは自然なこととなっています。
しかし、この戦略を20年前にはじめていたとは驚きです。
この考え方を美容室業に当てはめたらどうなるでしょうか?
美容室で顧客を絞れない、のはウソ
美容室がシャンプーなどの商品をオリジナルで開発するのは難しいです。
であれば、美容室が開発できるものはなにか。
例えば、カット、例えば、カラー、例えば、パーマ…
ヘッドスパ、トリートメント…
具体的な技術についてはわかりませんが、
「東京でバリバリ働いている30歳前後のOL」
に向けたサービスは何かないか?
既存の技術があれば、それをターゲットに向けて「カスタマイズ」することでアレンジメントできるのではないでしょうか?
カスタマイズするのは技術者の技術力
事前情報もなく来店されるお客様に個別対応するよりも、ターゲットをしぼった人たちにアプローチすることで、こちらの意図を伝えやすくなる。
これは現代マーケティング手法の大きなポイントになっています。
技術があるのであれば、ターゲットを絞って、メニューをカスタマイズする。
この考え方によってニッチなお客様の心を確実につかみ、地元ビジネスからエリアビジネス、つまり地元のお客様だけでなく、周辺の地域からの集客へと販促範囲を広げて、新しい出会いを増やすチャンスがつかめるかもしれません。