今の時代、誰もがコミュニティに属している
ペルソナは個人だけの設定では足りなすぎる
マーケティングにおいてペルソナを設定するのは基本です。
想定顧客のライフスタイルにとって自分(サービス、商品)はどんな価値を提供できるのか、ということを妄想するためです。
これはB to Bの場合はそのままで運用できるのですが、B to Cの場合、それだけでは物足りないということを感じ始めました。
SNSはコミュニティの集合体だった
SNSの時代(に限らないかもしれませんが)、多くの人は様々なコミュニティに属していて、そのコミュニティに属しているからこそ、情報が行き渡るという現実があるからです。
例えば、Aというアニメーションがあった場合、そのアニメーション好きのコミュニティがあります。ここには様々なライフスタイルを送っている人が所属しています。それがAというアニメーションを通してコミュニケーションをとっているわけです。
ライフスタイルよりもコミュニティが優先される
こうなるとどんなライフスタイルを送っているか、よりもAというアニメーションが好きか、というほうが優先順位としては上位にくるわけです。
アニメーションに限らず、犬好き、猫好き、カフェ好き、酒好き、主婦、株、アイドル、車、ファッション……
またそれらはさらに細分化されて、個別化されて、深堀されていく……
多くの人が色々なコミュニティに所属しているのです。
コミュニティは安心感の証
SNS時代において、このコミュニティがなぜ重要なのか、というと、これはひとつの安心感なのだと思います。
「アニメーションA」が好きな人が集まる場(SNS)にいれば、どんな発言をしても受け入れてもらえるという安心感。
安心感があるからこそ、情報が拡散されていくわけです。
そして”まれに”、その情報がコミュニティを溢れて広がることで、SNS上に広がっていき、大きなプロモーションの渦となることがあるのだと思います。
コミュニティマーケティングが重要
例えば「B」という商品情報を広めたいと思ったとき、そのBという商品に関するコミュニティを作り上げること。
安心して、ネタを共有できる場所を作り上げることがマーケティングに有効なのではないか、という風に考えるようになりました。
ダイエット商品であっても、ヘア商品であっても、それぞれのコミュニティにマッチした”見せ方”をして、そのあとで、所属するそれぞれの人のライフスタイルに適した価値を見せること。
”好き”とはダブルレイヤーから成り立っていた
この2階層を見極めることができてはじめて、マーケティング的プロモーションが成立するのだと思います。
ですので、商品やサービスをプロモーションしたいと思ったとき、
「この商品は40代女性に人気があります」というのは、発想としては物足りなすぎて、
○○というコミュニティに属していて、
△△というライフスタイルを送っている人にベストマッチする、
という考え方に基づいたプロモーション計画を立てること。
これではじめて、その周辺の人たちにも広がり始めるのだと思いました。
誰彼かまわず拡げようとすると、誰彼にも届かない情報として死んでしまうのだなぁ、と感じるのです。