他のアップデート情報を見る >>

「だから美容師がロボットに勝てなくなる時代がくる」



モノやサービスを購入するのは空気感


やっぱり”誰が”勧めたが大切になっている



たぶん私はairのキムに
「これ、良いですよ」
って言われた商品は買うでしょう。


またはいつも髪をカットしてもらっている
身近な美容師さんたちに言われたら、
きっと商品も、サービスも購入するでしょう。



それは「売ろう」という意識の介在を感じないから。






アンドロイドに人間が負けた日



今から2年前、高島屋に「ミナミちゃん」という紳士向けYシャツ
の販売員が期間限定で登場しました。

彼女はしゃべるアンドロイド。


ミナミちゃんは、なんと人間の販売数を上回ってしまったのです。


このロボットを制作したのはこの道の第一人者、阪大の石黒教授。


人間はウソをつく生き物という感覚



教授によると、販売数が上回った理由は色々とあって、


・「似合いますね」と言われてもロボットはウソをつかないという先入観がある


・ロボットが相手だと断りやすいので話を聞き入れてくれる



人間は信用できない、という固定概念がどこかにあるのだと言います。

ここで重要なのはAIやアンドロイドの進化ではなく、人間であることのネガティブな側面があるということです。


それでも人から買うのはなぜか



しかし、私は人からもモノを買う。
最初に出てきた美容師さんたちの事例です。



結果から言うとマインドの問題だと思っています。


社長や上司から「モノを売れ」「売上を出せ」とだけ言われたマインドで提案すると、”売ること”が先にくるので、相手(客)にとって、必要かどうか、は後になってしまいませんか。



その心情が販売する人を包み込んで、その空気が相手に伝わるのではないかと私は思っています。


私の経験的感覚値なのですが、商品の売上が高い人は、その商品のことをよく知っています。


実際に自分で購入して使っているし、誰の、どんなシチュエーションにマッチするかを知っています。


”知る”とは効果や機能ではなく”価値”を理解すること



よく知っているものと、ほどほどに知ってるもの。
これは致命的な差になると言えます。



よく知っているものであれば、勧められても安心できる。


この空気感をまとうことが、セールストークを磨くよりも、もっと大事なことであり、ロボットがまとえない空気という人間最後の武器なのではないでしょうか。