【美容室向け】MEO成功のための「インサイト」データ分析 6つのポイント

はじめに

弊社は、「美歴」という、美容師さんとお客様の関係を深めるカルテ共有アプリに加え、MEO対策にも有効なレビューマネジメントツール「Reviewマネージャー」を提供しています。

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「Reviewマネージャー」は、主にGoogleに表示されるビジネス情報(美容室の情報)に投稿されるレビュー(クチコミ)の投稿依頼や管理を効率化し、多くの既存顧客様からの評価を見える化する環境の構築をご支援し、「見込み客」様とのマッチング精度を高めることを目指したサービスです。





最近では、システムの提供だけではなく、MEO対策の運用全般を支援させていただく機会が大変多くなっています。

美容室が「MEO」対策を行う目的は、

「地域にお住まい(お勤め)で、まだ自店のことを知らない方に知っていただき、”自分の悩みを解決してくれそう”、”自分の願望を満たしくれそう”と思っていただいた方に、予約行動のきっかけを作る」こと

と、考えています。

MEOの運用が自分たちでできているけど、レビューの依頼や管理に手間を感じている、というサロン様であれば、「Reviewマネージャー」をご利用いただくだけで事足りますが、多くのサロン様は、MEOの運用について何をして良いかわからないという状況です。

そのため、弊社は、オプションでMEOの支援も行なっています。
支援をさせていただくにあたって重要なのは、上記の”目的”に近づく取り組みができているかを検証し、改善策をご提示することと考えています。

その検証を行うために、弊社では「Googleマイビジネス」の「インサイト」機能を中心にデータ分析を行なっています。

各サロン様が自分たちでMEO対策を実施する上でも参考になると思いますので、弊社がどのようにインサイトデータを活用しているのか、ご紹介させていただきます。

*ここに記載している内容は、あくまで弊社の解釈に基づきます。目的によって、数字の見方は変わってくると思いますので、それを踏まえて上で、ご参考ください。
*記事中に紹介する画面は全て、PCブラウザで表示されるものになります。

目的に合った取り組みができているかを判断するための検証ポイント


繰り返しになりますが、弊社ではMEOの目的を、”「新規」の方に知っていただき、予約に結びつく行動を起こしていただくこと” と設定しています。

これがうまく行っているかの判断材料として設定しているのは、大きく分けると下記の6つの要素です。

1)検索方法 で 「間接検索」の数字、割合が増えているかどうか

2)検索語句 で 自店の店舗名以外のワードが上位に来ているか 狙っているワードで検索されているか

3)表示回数は増えているか 「検索経由の表示」が増えているか

4)ユーザーの反応で、「ウェブサイトへのアクセス」と「電話をかける」が増えているか

5)写真の閲覧、枚数は、同業他社を上回っているか

6)投稿 で クリックが取れているか



それでは、一つずつ、解説していきます。

1)検索方法 で 「間接検索」の数字、割合が増えているかどうか


インサイトを開くと、最初に表示されるのが、「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」です。





これは、Googleで検索したユーザーが、店舗のマイビジネスページ(以下、「リスティング」」を、

(1)直接検索:自店舗の名前など、直接的なワードで検索

(2)間接検索:「渋谷 美容室」など、店舗をダイレクトに指定するものではない間接的なワードで検索

(3)ブランド検索:自店舗以外も含むブランド名(店舗名、サロングループ名等)で検索

の3つのどれで見つけてくれたのかを分類してくれています。

「新規のお客様」を意識するならば「(2)間接検索」が増えていることが重要です。

(1)や(3)は、店舗名でダイレクトに検索しているケースがほとんどであり、すでに店舗を知っている人が電話番号や道を調べるために検索している可能性が高いと推測できます。

一方、「間接検索」は、自店舗名とは関係ないワード、地域名や悩み、メニュー名等で検索しているパターンです。
自分に合った美容室を探している可能性が最も高い検索方法だと言えます。

よって、この間接検索の数、率をあげることができているかどうかは、MEO対策の効果を測る上で重要と考えています。

ちなみに、弊社が支援をする際に指標としている割合は、「80%」以上です。

一般的な適正な割合があるわけではないと思いますが、いろいろなサロンさんを支援させていただいた経験から、80%を上回る数字になっていると、全体的な数字も上がってくる感じです。

2)検索語句 で 自店の店舗名以外のワードが上位に来ているか 狙っているワードで検索されているか


これは、ユーザーがどんなワードで検索し、リスティングを見つけてくれたのかがわかるものです。


(※ 黒塗り部分は、地名です)



狙っているワードでアクセスが取れているかを見る上では重要な情報です。

前述の「間接検索」にも関連しますが、店舗名や店舗名を含むワードが上位を占めているような場合、良い状況とは言えないと考えます。

地名+美容室 や 地名+メニュー名 など、店舗名とは直接関係のないワードによる検索が上位を占め、その数字が上がってくれば、新規のお客様が目に触れる機会を作ることができていると考えて良いでしょう。

この項目、最初に表示されるのは上位10個のワードになりますが、矢印を押すと、11位以下も確認することができます。
支援の際は、30位くらいまでは併せてチェックしています。

なぜかというと、こちらが意図していなかったが、狙った方が良さそうなワードが含まれていることがあるからです。

例えば、例に挙げているサロンでは、「ヘアセット」というワードを重視していますが、





↑このように、「ヘアアレンジ」というワードによる検索もされています。

となれば、マイビジネスのコンテンツの中に、「ヘアアレンジ」というワードも入れていこうという改善もできるわけです。

3)表示回数は増えているか 「検索経由の表示」が増えているか


これは最も分かりやすい数字ですね。
店舗のリスティングが表示された数の推移を確認できます。

単純にこれが上がっていけば良いということになりますが、弊社は、その内訳も重視しています。

推移グラフには、「検索での表示回数」と「マップでの表示回数」の2つの項目があり、
このうち、「検索での表示回数」の数(薄いオレンジ色)が増えているかどうかも、重要な指標としてチェックしています。





「検索での表示回数」とは、マップでの検索ではなく、普通にGoogle検索をして表示された数になります。
通常のGoogle検索は、マップ検索と比べると、前述の「間接検索」をしている可能性が高いと推測しています。

そして、Google検索での表示数が増えているということは、Googleマップ上の表示順位も高い所に位置している状態になっていると考えられます。

「検索経由の表示」が上がらない状態が続いている場合、対策が有効に作用していないと捉え、他の数値から課題を見つける、という作業を行います。

4)ユーザーの反応で、「ウェブサイトへのアクセス」と「電話をかける」が増えているか


これは、MEOの目的の最終ゴールとも言える、予約に結びつく行動をユーザーがとっているかどうか、を測る数字です。

残念ながら、本当に新規のお客様が予約をしたかどうかをこの数字だけで判別するのは難しいですが、上記した各プロセスの数字が上昇した上で、このアクション数が増えているのであれば、効果的なMEOの取り組みができていると考えて良いと思います。

「ユーザーの反応」には、ルートの検索」というものがありますが、これは、すでにお店を認知していて、道を確認しているケースが大半だと考えられるので、MEOの目的を考えると、意識する必要のない数字と捉えています。





5)写真の閲覧、枚数は、同業他社を上回っているか


これは、マイビジネスにアップロードしている写真の閲覧数と枚数を、周辺地域の同業他社(店舗)と比べてどうか、ということをグラフで示しているものです。

写真の閲覧については、アクセス数が上がっていれば比例して上がるものになりますので、その点についてはあまり意識しなくて良いと考えます。
重要なのは、同業他社との比較の部分。





自店舗の上がり方に比べて、同業他社の伸びの方がよければ、注意した方が良いです。
写真の閲覧数が伸びているということは、全体的な閲覧数自体も伸びている可能性が高く、自店舗以上に有効なMEO対策を打っている店舗が増えていると考えられます。

併せて、写真の枚数の比較も要チェックです。



同業他社に比べて枚数が少なく、かつ写真の閲覧の伸びも負けている、ということであれば、新たな写真を定期的にアップするということが必要になるでしょう。

6)投稿 で クリックが取れているか


「投稿」は、店舗の情報をリスティング上で最新情報を発信できる機能になります。
4つのフォーマットが用意されていて、目的に合ったものを選択し、コンテンツを掲載できます。





美容室であれば、主に「特典」フォーマットを活用して、新規のお客様向けに期間限定でお得な情報を発信するといった活用ができます。

この投稿には、リンクボタンを簡単に設置することができ、Web予約システムへの誘導も可能です。

よって、MEOの目的に照らした場合に、「投稿」から予約ページ等へのアクセスが取れているかどうかを見るのは、とても重要な分析となります。

投稿に関する数字は、「インサイト」ではなく、「投稿」メニューでチェックします。



過去の投稿内容がカード型で表示されており、各投稿の下部に、「閲覧」と「クリック」の回数が表示されていますので、この部分を確認します。






投稿の設置できるリンク先にWeb予約ページを設定している場合、「クリック」数は重要です。

クリックしている人は、投稿内容を見た上で、「予約をしてみよう」という動機付けがされたと考えられ、かなりコンバージョン率(予約に至る確率)の高いアクセスが取れたと解釈できます。

弊社の運用支援では、最低週に1回、新しい投稿をするようにしています。
過去の投稿で反応が良かったものを分析しながら、写真や内容を推敲させていただき、投稿しています。

なお、投稿が有効に作用するためには、そもそも全体的なアクセス数を集めていることが不可欠です。

Googleマップ表示順位に関する考え方


ここまで記載してきた内容の中に、Googleマップの表示順位についての言及を一切してきませんでした。

「MEO って、マップの表示順位を上げるための取り組みなのでは?」という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

当然、表示順位を上げることはとても重要ですし、支援をする上では順位の推移をチェックしています。

ただ、本当に意味のあるワード(自分の店舗を見つけて欲しいワード)で上位に表示されるようになっているかどうか、を見る必要があります。

MEOの目的は

「上位に表示されること」

ではなく、

「サロンにお越しいただくことが可能な地域にお住まい(お勤め)方々で、まだ自店のことを知らない方に知っていただき、”自分の悩みを解決してくれそう”、”自分の願望を満たしくれそう”と思っていただいた方に、予約いただけるいただけるきっかけを作ること」

です。

例えば、カラー専門店が、「カット 渋谷」でいくら上位に表示されても、おそらくほとんど意味がないでしょう。


弊社では、基本的に

・地名+美容室や美容院
・地名+サロンが重視したいメニュー

の2軸を、順位を追うべきワードとして設定し、その表示順位を上げていけるように、コンテンツの改善等の取り組みを支援しています。





注意点として、メニューについては、検索する人がほぼいないようなワードだと意味がありません。ここは注意深く検索ワードのボリュームなどを見て、設定していく必要があります。

しっかり取り組めば、上の順次推移グラフのように「地名+美容室」ワードで順位を上げることができ、アクセス数も上げていけるようになります。

世の中の多くのMEO対策支援のサービスは、

「設定したキーワードが3位以内で表示されたら、1日〇〇円」

といった成果報酬型の価格設定がされています

弊社は、月額固定 18,000円〜(税抜き表記。Reviewマネージャーのシステム利用料含む)です。
これは、MEOは、新規の予約に結びつくための様々な取り組み/運用を、伴走型で支援するサービスにしているからです。
表示順位だけを追うことだけでは、あまり価値があるものとは考えていないため、そのような価格設定で価値をご提供しています。

まとめ


以上が、弊社が行なっている美容室向けMEO支援で重視している数字の考え方になります。

「何を目的とするか」によって、見るべき数字は変わってくると思いますが、上記した弊社が考えるMEOの目的と同じということであれば、参考にしていただけると思います。

なお、数字を踏まえた具体的な改善策は各店舗様ごとに異なることがほとんどですので、ここでの紹介は控えさせていただきます。

もし、この記事をご覧いただき、弊社のMEOの分析・運用の支援サービスにご興味をお持ちになったサロン経営者の方がいらっしゃいましたら、お気軽に下記の相談フォームからご連絡くださいませ。


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