”ながらスマホ”の本質的な問題とは…
エチケットよりも脳内の混乱が課題
今や、スマホやタブレット、もちろんパソコンなどに触れない日はありません。
もしかしたら、寝ている時間以外は、ずっと触っているという人すらいるかもしれません。
この環境がどんな状況を生み出すのか。
少し考えてみました。
会議中や打ち合わせ中にスマホをいじりながら話をするのが「いいのか」「悪いのか」という議論が盛り上がったことがあります。
それは”エチケットとして”というのが主題だったと思います。
マナーよりも本当の問題は考えないこと
私はまったく嫌な気持ちになりません。
問題の本質はそこにあるのではなく、
そのときすべきことが阻害されているのか、どうか
だと思います。
会議中に友だちからのプライベートLINEに返信する、面白そうなネタを見てしまう、友だちTLを追いかけている……。
ひとつの仕事をしているときに、同時に複数の仕事を掛け持ちする「マルチタスク」状態であれば、脳内は仕事モードになっているので、ある種の覚醒状態だと思います。
気持ちの切り替えができないと品質が下がる
ただオンタイムの脳とオフタイムの脳は同時にワークできないと思っています。
ですので、デバイスの発達とアプリの進化によって、同時に複数のことをこなせる状態によって、仕事の能率が下がるだけでなく、品質が低下している可能性があると思います。
もうひとつは、情報過多状態という問題です。
表面的な情報が”答え”だと勘違いしている
多くの情報発信がなされている現代。
手元にたくさんの情報が届きます。これは素晴らしいことです。
しかし、この情報過多は
「深く考えない」
という状態を生み出す可能性があります。
表面的な1次情報だけでコトの本質を理解したと誤解して、それ以上深く考えないこと。
第2階層、第3階層まで踏み込まないこと、です。
今ほど人間らしさを考えさせられる時代はない
今、デジタル化が進めば進むほど、人間の本質的な問いかけが重要になってきています。
私の友人たち(ITも美容師さんも)のなかで優れた結果を出している人たちは、第1次情報を見たときに、
「なぜその状況が生まれたのか」
という本質的な人間の心理分析をしています。
これこそ、人の動きを把握するマーケティングです。
だからこそ、SNSでの発信やサービスの提供に関して、的確な判断を下せているのです。
考える人間であるためにすべきこと
これができない(しなくても問題ない)くらいの第1次情報依存が進むと「考えない」人間化していきます。
そこで私が実践しているのが
「デジエット」
です。
「デジタルをダイエットする」という意味です。
1日に数時間、スマホを閉じてみる
1日に合計数時間、デバイスから距離を置きます。
スマホやパソコンをいじらない時間を作る。
私の場合は読書をするようにしています。もしくは1駅分歩いて移動する(これはダイエットのためかな、、)とか、頭の中で考える時間を作るようにしています。
SNSを見ているとそのスピードに追われてしまうことがあります。
追いかけていると思っていたら、追われていた、なんてこともあります。
だから疲れてしまうのです。
自分の頭で考えて、自分の言葉で答えを導きだす。
そのためには、少し情報から距離を置くことが、ひとつの打開策になると思います。