モノを見るのではなくてヒトを見るべき
商品に引っ張られると普通の人になる
「何か売れる商品はない?」
なんてことを美容師さんから聞かれることがあります。
店販商品を見て、どんな効果があるか、どんな効能があるか。
それが目新しいか、または高い利益を生み出すのか…。
そんな機能性で比較する人が多いようです。
機能で比較する時代は終わっている
すでに世界は機能で比較する時代ではありません。
今は「価値」で選択される時代です。
多くの売れない人は、その「価値を見計らう」ことを誤っているのです。
一般の消費者にとっての”価値”とは何なのか?
それはライフスタイルのなかにあって、必要なものかどうか、という判断基準です。
これをもっと単純化していくと、
「どうなりたいか」
という欲望にほかなりません。
なりたい自分になるために人は行動する
人がお金を払う、どこかへ行くという行動を起こすとき、「こうなりたい、こうありたい、こんな風に変化したい…」そう考えます。
そのために誰かの(何かの)助けが必要。
このように思ったとき、人は行動に移すのです。
機能で話すのはとても簡単
美容室で言えば、
「○○成分を配合している」
「今までよりもサラサラになる」
「リフトアップされる」
などというのは機能にすぎません。
その先にあるのは、
「こうありたい」
という”自己実現欲”です。
つまり、その欲が満たされると感じさせること。
美容師は”モノ売り”から「欲売り」になるべきなのです。
そしてその”欲”を実現する技術を身につけるべきなのです。
それは店販だけでなく、デザインやスタイルでも同じことだと思います。
店販を売るためのトークだけでなく、カット、カラーなどの施術の技術も同様です。
欲望を実現させられる人こそ、売れる美容師さんなのだと思います。