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『星屑のなかを雑念ワゴンで、ひとりっきり~色々な人とイロイロな出会い、別れ~』

|出会いは、人の人生を大きく左右するのだ

 
 

これは「某30代男性向け週刊誌」

ライターをしていたときの出来事だ。

 
 

たしか私は21歳で、

ライターの名刺を作って、

ちょうど1年くらいのころだった。

 

フリーランスとは、

名刺を作った瞬間からプロだ。

 
 

が、プロとはいえ、

何も分かっていないのも事実。

右往左往する毎日だった。

 
 

そのとき、

私は可愛がってくれていた

編集者・ナベチョーさん

から連絡がきたのだった。

 
 
 

|情報誌とは違う、独自の情報源を使った企画

 

この人はのちに同雑誌の編集長に上り詰める人だ。

 
 

「石渡くんさ、地元って池袋だったっけ?」

 
 
はい、そうです。
 
 

「じゃさ、暴走族とかヤンキーとか友だち多いよね」

 
 
 

(いや、偏見でしょ。)

え、、ええ、まぁまぁいます。

 
 
 

「IWGPもあったしさ、

そこらへんのハードコアな記事、

やりたいんだよね?」

 
 
 

(は?ハードコア

ハードコアってなんすか??)

はぁ、、わかりました。

ちょっと調べてみます。

 
 
 

|リサーチは誰からあたり始めるかで方向が決まる

 

ということで、

地元のメンツを考えてみたが、

思い浮かばない……

 
 

もはや21歳、

学生は少ない。

 

多くは鳶職などですでにがっつり働いているか、、

いわゆるフリーターとなるか、

その2択感は否めない。。

 
 

そういえば、妹の同級生の弟が……わかりにくい、

”後輩”が地元で”本職”をしていることを思い出した。

 
 

もちろん我々は”本職”には取材しない。

とても記事にできる世界ではないので。

 
 

彼から池袋のハードコアな人を紹介してもらおうという魂胆だ。

 
 

―――

このあと、

彼には何度も取材の支援をしてもらうことになった。

アンダーグラウンドな世界というのは、

人脈がものを言う世界であって、

マスコミとか有名なんてのは、

あんまり関係ない。

 

例えば、

当時でも都心では絶滅しかかっていた

「暴走族」

を取材したいときだった。

 

彼のひと声で都内某所の

ビッグエコー・パーティールームに

族員30名を集めてくれた。

まったく頼んでいないのに、

全員正装だった。

 

やはり部族というのは、

外部と接触するときは正装なのだ。

――――

 
 

|灯台下暗しとはこのことか!?

 
 

ということで、

 

”ハードコアの定義付け”

 

などまったく気にせず、

 

ただ、

怖い人、

やんちゃなヤツ、

危ないヤカラたちの

 

話を聞いていると、

 
 

「あれっ、それなら、

俺が紹介しなくても、

いますよぉーーー。

先輩の同級生の○○くんは、

まだまだガンガンすよ!」

 
 

がんがん?

イマイチ、その言葉の意味が

飲み込めなかったが、

同級生がハードコアらしい。

 
 

|人は義務教育を修了すると変わる場合があります

 

俺がその

”ハードコア同級生”

の連絡先を知らなかったので、

弟くんが連絡をとってくれた。

 
 

「はい、ありがとうございます!

プチッ

先輩、

0月00日○×時に

西口公園に来てくれるらしいっす。

仲間も呼んでおくって言ってました!」

 
 

あ、そうなんだ。

ありがたい。

仲間も呼んでくれるのね。

 
 
 

|池袋のハードコアを定義づけない悲劇か

 

いやぁ、

同級生じゃなかったら、

ほんとやだわ。

 

そこは助かった。

ところで……、

 

どんなハードコアなんだろう。

 
 

暴走族か、チーマーか、

サーフ系のコワモテも多かったし、

ストリート系もいたなぁ。

スティードとか乗り回すみたいなのも。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「カラギャンです」

 
 
 
 
 
 
 
 

からぎゃん?

ってなに?

 
 
 

「カラーギャングっすよwww」

 
 
 

ギャ、ギャング?

あぁ、、、、

 

あいつ、21歳にもなって、

カラーギャングやってるんだ、、

池袋で………


 

あれだよな、

アメリカの西と、東で、

赤と青のジャージに別れて

抗争しているという、

あれ。

 
 
 

|ときは短し、変われよオトコ

 
 

学ランを着て勉学をともにした

懐かしの同級生と、

6年という時を超えて。

カラーギャングに変身という、

 

性転換ならぬ、色転換した彼と、

 

「あの人は今!」

 

状態で当日を迎えるのだった。

 
 
 

つづく。

 

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